演劇大学in徳島2021 報告
演劇大学in徳島
想像力を育み、創造力で変えていこう!~を終えて
開催日程:2021年11月5日(金)~11月7日(日)
開催形式:
対面(とくぎんトモニプラザ:徳島市)+Zoom会議システムを使用したオンラインによるワークショップ
講 師:
スズキ拓朗、はせひろいち、わかぎゑふ、平塚直隆、土田英生、明樹由佳
2021年の「演劇大学in徳島」はいよいよ3年目を迎えました。
内2年間はコロナ禍にあり、2021年も主にオンラインでの開催となりました。 初年度は広く演劇に触れて頂くこと、2年目は全国初のオンライン開催、そして今年はよりそれを深化させることを目的に開催しました。
具体的にはZoomで講師と参加者を繋いで行う長期型の講座をメインに据え、これまでの短期講座(3日間)メインではなく、作品を創ることと、それを通して継続的に表現活動に携わる人数を増やしていくことを狙いました。
長期演出家育成講座は、スズキ拓朗さんに身体を使ったダンス作品、はせひろいちさんに会話劇の演出指導を、それぞれ担当して頂きました。演出家の育成を主眼に行われたこの講座の育成対象者は、これからの徳島の表現活動をリードしていくと期待しています。
役者の育成として長期俳優育成講座を設け、わかぎゑふさんに役者の育成をして頂きました。約1ヶ月間、Zoomを利用したオンライン実習を行い、仕上げに3日間の対面実習を行いました。積み上げてきた1ヶ月の指導が効を奏し、短期間の対面講座で皆、見違えるように成長して、素敵な舞台を作り上げることが出来ました。
また、1日のオンライン集中講座として、実践的戯曲分析講座を設け、土田英生さんに担当して頂きました。チェーホフと平塚直隆さん(長期戯曲講座講師)の戯曲を使いながら、経験の浅い役者に向けて戯曲の読み解き方を丁寧に講義して頂きました。
昨年、はせひろいちさんに担当して頂いた長期戯曲講座(劇作)は、今回、平塚直隆さんに担当して頂きました。受講者の皆さんに実際に書いてもらいながら指導するスタイルで講座を進め、受講者の作品がどんどんブラッシュアップされていました。
短期講座として、3年連続で明樹由佳さんに朗読講座を担当して頂きました。今回はハイブリッド型として、講師と会場に集まった受講者をZoomでつなぎ、現地実行委員がサポートを行うことで、対面式と遜色ない形で実習を進めることが出来ました。
アフターコロナとなった際、対面式がベストであるのは確かですが、オンライン技術を活用した新しい形での講座が行えると、移動が原因で開講(講師側の都合)・受講(受講者側の都合)が難しい場合の選択肢になりうると感じました。 3年間の演劇大学を終えて、まだやり残したことが多いと感じますが、以降も何らかの形でワークショップを開催を継続し、コロナ後の演劇がより活性化するよう動いていきたいと思います。
報告者:丸山裕介
(演劇大学in徳島 実行委員長)