国際演劇交流セミナー2020 香港特集~香港の今を知り、演劇で繋がる~
あなたの『三人姉妹』を探そう
香港演劇界の第一線で活躍するアンドリュー・チャン氏によるレクチャー
チェーホフの 『三人姉妹』を香港版に翻案した「香港三人姉妹」を下敷きに、「日本 における三人姉妹」を考えるオンラ イン講座を行う。
『三人姉妹』という 共通のテキストをベースに思考することで、香港と日本の状況を照らし合わせつつ、相互理解を深める。
また、異国や他者の視点を加えることで、演出力の向上を図っていきたい。
なぜ《三人姉妹》なのか?なぜ《香港三人姉妹》なのか?
《三人姉妹》でイリーナのセリフ「モスクワへ行こう、モスクワへ!モスクワへ!」を読んだ時、香港人の現在の生活状況を思い浮かべた。《三人姉妹》の時代背景は革命前。彼女たちは闇夜の中で待ち続けたが、なかなか夜明けが来なくて、心の底で苦しんでいた。それでも、歯を食いしばって現実と向かい合わなければいけなかった。現在の香港人 も昔の「輝いていた頃」を思い出しながら、悶々と様々な難関と向き合って、勇ましく未知な未来に向かっている。 百年余り前のロシアの三人姉妹はモスクワへ行きたがっていた。
百年後の香港人は何処へ行きたがっているのでしょうか? 何処へ行けるのでしょうか?このちょっとした発想で、《香港三人姉妹》という劇を作り出した。そして、稽古をする うちに、また別の、香港に関する劇が派生した。いや、劇だというより、短編物語の連続といったほうが適切かもしれない。 私はただ舞台上で何人かの香港人の短編物語をプレゼンしていた。前書きもオチもない。あるのは目下のこの瞬間だけ。
スケジュール
1 日目 12月19日(土)14時~ 17時
*講師とアリス劇場実験室の活動紹介
*講師の創作理念のシェア
2 日目 12月20日(日)14時~ 17時
*講師による《香港三人姉妹》解説
*参加者からの質問とディスカッション
3 日目 12月21日(月)19時~22時
*参加者が「日本とアントン・チェーホフの間はどんな関係があるのか」を発表
*各自が<日本の「三人姉妹」>というストーリーを紹介
(4日目 12月22日(火)お休み 各自のシーン創作時間 )
5日目 12月23日(水)19時~22時
*参加者による創作シーンの朗読発表
*演出スタイルについてのディスカッション
*まとめ
参加費
一般 4000円
協会員2000円
見学
一回500円
協会員無料
WS参加者定員
12 名程度(先着順)
見学者定員30名
実施方法
Zoomによるオンラインワークショップ
参加条件
Zoomに接続可能であること
対象
演出家、あるいは演出家を志している人
参加方法
上記のシステムが利用できない方は、お名前、連絡先(メール、電話)を明記の上、メールにてご応募ください。のちほど詳細をご連絡いたします。
jda.iad.info1@gmail.com
☎080-3124-7210
WS参加申込み締切
12月9日まで
見学参加
チケットシステム「Peatix」ではWS各回の直前まで(メールでのお申込みは、12月15日まで)
お問い合わせ
080-3124-7210
文化庁委託事業
「令和2年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催
文化庁・一般社団法人日本演出者協会
実行委員
佐川大輔/柏木俊彦/インディー・チャン
チラシPDF