日本の戯曲研修セミナーin福岡2022 木下順二を読む!劇のことばのつくりかた のお知らせ

日本の戯曲研修セミナーin福岡2022では、新しい劇「シン・劇」とは何か!?をテーマに、近代・現代演劇運動の作家たちを学ぶシリー ズとして、民話劇「夕鶴」で知られる木下順二を取り上げます。言葉を合わせて読む「群読」、全国の方言の要素を混ぜ合わせた「地域語」など、その〈 劇のことばのつくりかた 〉に迫ります。前期研修は、上演という戯曲の立体化を前提にオンラインで全国の演出家たちと学びます。後期は福岡で活躍する演出家を中心に、木下順二が模索し続けたドラマツルギーに様々な角度から触れます。

【後期】劇のことばのつくりかた
「声に出して読むべき木下順二戯曲」を、福岡を拠点とする演出家たちの進行で参加者と共に読みます。木下順二を師と仰ぐ福田善之さんが作品を選び、その仕事ぶりなどを進行役が聞き取り、各自の視点で読み解きます。

日時

福田善之Selection - 読み合わせ会

①11月6日(日)13:30~17:30
②11月13日(日)13:30~17:30
③11月20日(日)13:30~17:30

|会 場|
福岡市民会館(練習室)

|進行役|
五味伸之(空間再生事業 劇団GIGA)
山口大器(劇団言霊)
若宮ハル(若宮計画)

|コーディネーター|
 福田善之

|参加料|
3日間通し:2000円
1日のみ:1000円
(2日間だと2000円となります。)
協会員 1日500円(3日間の場合1500円)

|お申込み方法|
下記のお申込みフォームから、もしくは、メールにて info.jda.fukuoka@gmail.com まで
参加日、お名前、所属、連絡先(メールアドレス、電話)、参加動機、 を明記の上、お申込みください。

レクチャー・リーディング上演・シンポジウム

11月27日(日)

14:00~15:30レクチャー「シンゲキー木下順二」
演劇評論家・西堂行人さんが語る、新劇とその中での木下順二の 位置づけ、その後について。木下順二の全体像と魅力に迫るレク チャーです。
■ 講師 : 西堂行人
16:00~リーディング上演
演劇の言葉は、俳優の身体を通って観客の前で立ち上がります。 日本を代表する劇作家のことばに、俳優と観客、相互の身体性を もちいて触れていきましょう。
■ 演出 : 石田聖也
■ 出演 : 峰尾かおり ほか
~19:00シンポジウム「劇のことばのつくりかた 木下順二編」
リーディング上演後に、演出家、評論家、研究者とともに、〈劇の ことばのつくりかた〉をテーマに、劇作家木下順二に迫ります。
■ 出演 : 石田聖也、須川渡、西堂行人

|会 場|
福岡市民会館(練習室)

|参加料|
1500円
協会員 1000円

|お申込み方法|
下記のお申込みフォームから、もしくは、メールにて info.jda.fukuoka@gmail.com まで
参加プログラム、お名前、所属、連絡先(メールアドレス、電話)、参加動機、 を明記の上、お申込みください。

講師プロフィール

福田善之(ふくだよしゆき) 1931年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。劇作家木下順二・演出家岡倉士朗に師事。作品『長い墓標の列』(1957)、『遠くまで行くんだ』(1961)、『真田風雲録』(1962)『オッペケペ』(1962)な ど。『袴垂れはどこだ』(1963)で岸田國士戯曲賞に選出されるが辞退する。大河ドラマ『風と雲と虹と』を始め映画・テレビ・ラジオドラマの執筆も多数。また大河ドラマ、ウルトラマンシリーズへの出演も。『壁の中の妖精』ほかで、紀伊國屋演劇賞・個人賞(1994)を、『私の下町 ー 母の写真』で読売文学賞(1994)、読売演劇大賞優秀演出家賞(1999)、斉田喬戯曲賞(2000)を受賞。第六代日本演出者協会理事長(2003年 – 2006年)。現、評議員。

西堂行人(にしどうこうじん) 演劇評論家。明治学院大学文学部芸術学科教授。1954年10月、 東京生まれ。早稲田大学文学部(演劇専修)卒。同大学院中退。1978年から劇評活動を開始。60年代以降の現代演劇を中心に、アングラ・小劇場ムーブメントを理論化する。80年代末から世界演劇にも視野を広げ、韓国演劇及びドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの研究。90年代以降は大学で教育に関わる。「世界演劇講座」を2006年から開講。近大会館、伊丹アイホール、今年度から東リいたみホールで開講する。主な著書に、『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『劇的クロニクル』『日本演劇思想史講義』 ほか。最近著『ゆっくりの美学 太田省吾の劇宇宙』(作品社、2022)で第27回 AICT演劇評論賞受賞。

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【前期】演出家と読む!木下順二
前期講座では講師に演出家の鵜山仁さんをお招きします。戯曲の読み合わせを参加者の皆さんと進めながら、木下順二の〈言葉〉と〈対話〉のバリエーションに触れ、作品の社会的文脈や語法、作家の広がりに迫ります。

日時

【事前研修】 
戯曲 読み合わせ(受講生と実行委員による)
 7月3日(日) 15:00~18:00

①イントロダクション 戯曲の全体像を把握する
 7月8日(金) 19:00~21:30  

②テキストの細部に踏み込む
 7月9日(土) 19:00~21:30

③まとめ、ディスカッション
 7月10日(日) 19:00~21:30

会場

Zoom(オンライン) 
*入室先は申し込み後に通知します

講師

鵜山仁(うやまひとし) 1953年奈良県生まれ。慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属研究所に入所、劇団員に。初演出は1982年、文学座アトリエ公演『プラハ1975』。以来精力的な演出活動を続けている。1983年から1年半、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。2007年6月~2010年8月、新国立劇場の第四代演劇芸術監督を務める。1989年芸術選奨文部大臣新人賞、1999年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で、第2回毎日芸術賞千田是也賞、2001年新国立劇場『コペンハーゲン』で紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、2004年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞、2010年、2016年に読売演劇大賞・最優秀演出家賞。2020年に紫綬褒章、2021年に毎日芸術賞を受賞。主な演出作品に『グリークス』(文学座)、『父と暮せば』(こまつ座)、『ヘンリー 六世』『リチャード三世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』(新国立劇場)など。他にミュージカル、オペラの演出も手がける。最近の作品に『叔母との旅』、『命どぅ宝』、『牡丹灯籠』、『雪やこんこん』等がある。現在、文学座演出部所属。

参加料

 ➤ 受講生(ディスカッション参加)
 2000円(講座4日間)
 協会員1000円(講座4日間)
 ➤ 聴講生(聴講のみ/質問等できません)
 500円(1日)
 協会員無料  

使用戯曲

「 三年寝太郎 」 木下順二著『夕鶴・彦市ばなし』(新潮文庫)
各自でご準備いただきます。
(書店・ネットなどで購入。あるいは各自図書館などで、ご入手ください。)
https://www.shinchosha.co.jp/book/108901/

参加要項

*Zoomに接続可能であること
*講座時間に常時接続の状態でいられること

定員

受講生10名(ディスカッション参加) 
*先着順受付、定員になり次第締め切ります。
聴講生(聴講のみ/質問等できません)

お申込み方法

前期講座は終了しました
チケットシステム「Peatix」からご予約ください。

*上記システムが利用できない方は、

お名前、所属、連絡先(メール、電話)、参加動機 を明記の上、
以下のメールアドレスまでご応募ください。
✉ info.jda.fukuoka@gmail.com

■ 木下順二 (きのしたじゅんじ)

1914年東京生まれ、青春期を郷里熊本で過ごした。東京帝国大学英文科でシェイクスピアを専攻。戦争中の厳しい状況のなかで民話劇を書きはじめ、大戦後『彦市ばなし』『三年寝太郎』などを経て、1949年(昭和24)年、国民演劇とも称され、世界十ヵ国語で翻訳された戯曲文学の金字塔『夕鶴』(毎日演劇賞)を発表。戦後日本演劇を代表する劇作家と言われる。著作に『木下順二集』全16巻(岩波書店)ほか、シェイクスピア作品の翻訳8全巻(講談社)。’53年『風浪』(岸田演劇賞)、‘66年小説『無限軌道』(毎日出版文化賞)、’79年『子午線の祀り』(読売文学賞)、’84年随筆『ぜんぶ馬の話』(読売文学賞)など作品多数。
■ 日本の戯曲研修セミナー とは

日本演出者協会が、演出家が戯曲を読み解き、演出の方法を探るために企画したもので、日本近代戯曲の総括および現代戯曲の研究に野心的に取り組む勉強会でもあります。福岡では2018~2020年の3年間、6,70年代のアングラ作家(寺山修司、唐十郎、別役実)とその戯曲の研修を行ってきました。これまでの研修を通して、アングラ世代の作家たちの活動の起点に一つ前の時代としての新劇の存在が大きいことを知り、新劇に焦点をあて、木下順二を取り上げます。

➤➤ 最新情報・活動報告 より最新情報がご覧いただけます。

お問い合わせ
 日本演出者協会九州ブロック
  ✉ info.jda.fukuoka@gmail.com

助成:文化庁委託事業「令和4年度時代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁、一般社団法人日本演出者協会 
制作:一般社団法人日本演出者協会
企画:一般社団法人日本演出者協会九州ブロック

日本の戯曲研修セミナーin福岡2022実行委員
石田聖也(演劇ユニットそめごころ)、上野隆樹(Mr.daydreamer)、五味伸之(UFO)、山田恵理香(空間再生事業 劇団GIGA)

制作協力:髙橋知美(キューズリンク)
後  援:福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

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