特別鼎談:
長塚圭史×落合陽一×シライケイタ
「社会と芸術」

インタビュー

長塚圭史

劇作家・演出家・俳優。1996年、演劇プロデュースユニット阿佐ヶ谷スパイダースを旗揚げし、作・演出を手掛ける。2017年より劇団化。2008年、文化庁新進芸術家海外研修制度にて1年間ロンドンに留学。2011年、ソロプロジェクト・葛河思潮社を始動、三好十郎作『浮標』、『冒した者』などを上演。2017年、新ユニット・新ロイヤル大衆舎を結成し、北條秀司作『王将』三部作を下北沢・小劇場楽園で上演。KAAT神奈川芸術劇場での演出作品に『作者を探す六人の登場人物』(2017年/上演台本・演出)、『セールスマンの死』(18年・21年/演出)、『常陸坊海尊』(2019年/演出)、『王将』-三部作-(2021年/構成台本・演出・出演)、『近松心中物語』(2021年/演出)、『冒険者たち 〜JOURNEY TO THE WEST〜』(2022年/上演台本・演出・出演)、『夜の女たち』(2022年/上演台本・演出)。その他近年の主な舞台に、新ロイヤル大衆舎『緊急事態軽演劇八夜』(2020年/演出・出演)、『イヌビト~犬人~』(2020年/作・演出・出演)、阿佐ヶ谷スパイダース『老いと建築』(2021年/作・演出・出演)など。2005年第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。俳優としても映画『ランブラーズ2』、『シン・ウルトラマン』、『百花』などに出演。21年4月よりKAAT神奈川芸術劇場芸術監督。

落合陽一

メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表。IPA認定スーパークリエータ/天才プログラマー.ピクシーダスト テクノロジーズ代表取締役.
2017年 – 2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員及び内閣府ムーンショットアンバサダー,デジタル改革法案WG構成員,2020-2021年度文化庁文化交流使,大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任.
2015年WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan ,2021 PMI Future 50、Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART and TECHなどをはじめアート分野・テクノロジー分野で受賞多数。
個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。

シライケイタ

演出家、劇作家、俳優。劇団温泉ドラゴン代表。
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻在学中に、蜷川幸雄演出の「ロミオとジュリエット」パリス役に抜擢され俳優デビュー。その後、数々の舞台やテレビ、CMに出演。2011年より劇作と演出を開始。劇団温泉ドラゴンの座付き作家・演出家として数々の作品を発表。劇団外での演出や脚本提供も多い。新劇、アングラ劇団、プロデュース公演など様々なジャンルで創作を行う。社会における人間存在の在り方を、劇場空間における俳優の肉体を通して表出させる演出手法に定評があり、生と死を見つめた骨太な作品作りが特徴。
「若手演出家コンクール2013」において、優秀賞と観客賞。2015年、韓国の密陽(ミリャン)演劇祭において、「BIRTH」が戯曲賞。2018年『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松プロダクション)、『袴垂れはどこだ』(劇団俳小)の演出において第25回読売演劇大賞「杉村春子賞」。2019年度の読売演劇大賞において、上半期の演出家ベスト5に選出。
2018年度から21年度までセゾン文化財団シニアフェロー。
桐朋学園芸術短期大学、非常勤講師。
日本演出者協会副理事長。日韓演劇交流センター会長。
著書に、「BIRTH×SCRAP」(2019)がある。

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