特別鼎談:
長塚圭史×落合陽一×シライケイタ
「社会と芸術」
インタビュー
シライ それ、物語もいけるのかなぁ。
落合 物語? 多分余裕ですよ。
シライ 戯曲も?
落合 戯曲も多分。
昨日、AIに文章を書かせていたら感動しちゃってですね(笑)人間が打った文章は「リアルとデジタルの境界がほとんどなくなっている所にリアルとデジタルの境界がある」なんですけど、その後をAIが書いてくれたんです。
それが「人間を含むすべての生命の連鎖は広大なデジタル世界へとそのフィールドを広げつつある。それは生命が新たなフィールドを獲得し、生死を超えて高度化し始めたことを意味する。これを死の終焉という。生と死の境界線は殆どが失われている・・・」って、ゾクッとしますよね。
シライ これ、良い文章だな
長塚 凄いな
落合 感動的なんですよ。AIが書いてなくても「死の終焉」なんて言葉を人間が綺麗に出すのって大変だろうし、きっと頭を抱えるよなって思うんです
長塚 これって、落合さんが特別に作り出したAIなの?
落合 これは一般的に使えるAIです。こうしてAIは物凄い速度で書いてくれるわけですね。
シライ これは、毎回同じものになるんです?
落合 ランダム値を揃えていれば同じものが出てきますけど、ランダムにも出せます。例えば、英語で生成して最後日本語にするようにしますね。
こうすると戯曲ですよね?2人はずっと会話をしているので。ブリハスパティとジャスパーが出てきました。この2人は何も指示を出していないのに、一体どこから来たんだろう?(笑)
なになに?パティ「あなたの言う「線」とは、それ自体が一種の仮想現実のようなものですね?」ジャスパー「そうです。そうです。ある程度全ての境界線は一種の仮想現実として存在しています。すべての境界線は経験できることの限界でもあります。それなのに境界線上で物事を行わなければならないのは、その境界線がなければ全く何も存在しないからです・・・」