田中澄江:日本の戯曲研修部アーカイブ
「日本の戯曲研修部アーカイブ」は、日本演出者協会が主催する「日本の戯曲研修セミナー」で取り上げた戯曲や劇作家を中心に、セミナーコンテンツや周辺情報をまとめたアーカイブです。未来の演出家や演劇人に向けて、有益かつ論争的な場となることを目的としています。
田中澄江(たなかすみえ)
1908 年東京生まれ。1932 年、同人誌「夷狄」に『海』『月夜の新聞』を発表。同年、東京女子高等師範学校 ( 現・ お茶の水女子大学 ) 国文科を卒業し、聖心女子学院に就職。1934 年、田中千禾夫と結婚。1936 年から菊池寛の戯曲研究会に参加し、その後「劇作」に『はる・あき』 などを発表。戦後には劇作と同時に、木下恵介や成瀬巳喜男監督作品の映画シナリオを担当。また朝の連続テレビ小説『うず潮』『虹』なども執筆した。2000 年没。
《オンライン版》日本の戯曲研修セミナーin東京2021 田中澄江を読む!『鳥には翼がない』
2021年8月27日(金)~8月29日(日)(事前研修あり)
北海道ノサップ岬の灯台を舞台にした田中澄江の群像劇『鳥には翼がない』(1960年)を劇作家・演出家がオンラインにて一堂に会するディスカッション企画を開催しました。
アーカイブとして、セミナーのダイジェスト映像、田中澄江と千禾夫の義理の娘である三田恭子さんによる田中家についてのトーク映像、高橋克依さんによるレクチャー「北海道開拓期の素人芝居」、ディスカッション参加者によるレポートブック、を公開いたします。
アーカイブ
レポートブック「田中澄江『鳥には翼がない』を読む!」(PDF)
戯曲情報
『鳥には翼がない』は『現代日本戯曲大系第5巻』(三一書房)に所収されています。
リンク
・本の話「山ガールの元祖だった田中澄江」